おりもの異常
婦人科
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いつもと違うおりもの
どんな時に受診したらいいですか?
おりものが「いつもと違う」と感じたらご相談ください。
色に関しては一般的に透明に近い白色をしており、下着に付着すると薄い黄色になります。
匂いに関しては、おりものの中にあるデーデルライン桿菌と呼ばれる細菌により少し甘酸っぱい匂いがあり、卵白のような状態が一般的に正常なおりものです。
正常なおりものの状態は個人差があるため、色やにおい、粘り、量など「いつもと違う」と感じたらお気軽にご相談ください。病気によるおりものの特徴的な変化は、こちらをご覧ください。
正常なおりものって?
個人差があるため、
普段の正常な状態を把握しておくこと大切です。
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半透明〜白く濁ったおりもの(下着についた時は黄色っぽく見えることもあります)
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卵の白身のようにとろっとした少し粘り気のあるおりもの(特に排卵日前に多い)
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無臭ではなく少し甘酸っぱい香りがする
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生理と生理の間ぐらいに出るやや茶褐色のおりもの
このようなおりものは、ごく正常な状態のものです。
おりものは、生理周期によって形状や量が変化するため、普段の正常な状態を把握しておくことで、おりものの異常に気が付きやすくなります。
どんな病気の可能性がありますか?
感染症や炎症、腫瘍などが考えられます。
カンジダ膣炎、頸管炎
●おりものの変化
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量が多く、白い
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チーズや豆腐のような形状
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ポロポロとした状態
●その他の症状
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外陰部のかゆみ
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灼熱感、刺激感
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性交時の疼痛
細菌性膣症
●おりものの変化
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量が多く、魚のような匂い
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均一な灰白色
●その他の症状
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強い外陰部のかゆみ
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刺激感
トリコモナス膣炎、細菌性膣炎
●おりものの変化
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量が多く、魚のような匂い
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均一な灰白色
●その他の症状
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強い外陰部のかゆみ
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刺激感
淋菌感染症
●おりものの変化
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量が多く、黄緑色に見える
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腐ったような悪臭
●その他の症状
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下腹部痛
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発熱
クラミジア感染症
●おりものの変化
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量が多くなることがある
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水っぽいものが増える
●その他の症状
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下腹部痛、発熱
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無症状の場合もある
子宮頸がん、萎縮性膣炎、子宮頸管ポリープ
●おりものの変化
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量はふつう
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赤褐色、茶褐色、ピンク色
●その他の症状
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不正出血
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性交時出血
子宮体がん
●おりものの変化
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赤褐色・茶褐色
●その他の症状
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不正出血
おりもの異常は、性感染症でしょうか?
おりものの異常は、性感染症に関連していることも多いです。
性感染症検査を行い、早期に適切な治療を行うことが大切です。
おりものに異常が起こるのは、様々な原因が考えられます。
定期的に性交渉のある方は、性感染症検査がおすすめです。
費用の目安を教えてください。
初診料
約900円
カンジダ・雑菌
約660円
トリコモナス(培養検査)
約1,000円
クラミジア・淋菌検査
約1,400円
子宮頚がん検査
約1,200円
子宮体がん検査
約2,000円
※トリコモナス(培養検査)とクラミジア(淋菌)の同時保険診療はできません。
※保険で3割負担の場合